これまでの車遍歴 ~ 2020年秋

筆が遅くていつ投稿するか判らないという情けない状況ではあるものの、掲題の「2020年の秋」段階での話。

学生時代は公共の交通機関か自転車で、車は持っていなかった。
高校3年の頃に予定と違う進路を選んだことや親戚の不幸等、あれこれでタイミングを逸したために免許取得は 20 歳になる年。
就職してすぐは関東に出向となったので、その出向が解除になって少しした頃に最初の車を購入した。
最初に車を購入したのは平成元年の 9 月だったハズ。
すったもんだの末に予定より早く出向が終わったので地元に戻り、車が必要になったためだ。

ISUZU PA-NERO(Type S + Type X 用エアロ)

この時期以降の ISUZU(乗用車)は厳しい状況になっていく。
フラグシップである ASKA はレガシーの OEM となり、人気 No.1 の Gemini は HONDA の Civic セダンから派生した Domani の OEM となる。
前後の順番がちょっと曖昧だが、この頃の Gemini / PIAZZA が最後のオリジナルではないかな?
しかも「The ISUZU」と個人的に思っている PIAZZA が Gemini を膨らませただけのもので、事実上は Gemini シリーズという感じでしかない。
「街の遊撃手」というキャッチフレーズで街中を走り回る CM は kAzz 少年をワクワクさせたものだったのだが … 残念。

1990 ~ 1993 年に発売されていた Gemini の北米仕様(GM と共同での販売チャネル GEO の STORM という車名)の車をヤナセが販売していた。
基本的には 1.6L DOHC + FF レイアウト + 2 ドアのハッチバッククーペで、エアロ(リアウイング)の有無 + タイヤ・ホイールのサイズ違いで2グレードだった。
(後にクーペではないハッチバックやターボ + 4WD の「イルムシャーR」、限定車の「ハンドリング・バイ・ロータス」などが追加された)
kAzz は下の S グレードに X 用のエアロを追加したヘンタイ仕様(苦笑)で色は黒だった。

デザイン的にはくさび形(というには車高が高かったが)のクーペ + ハッチバックという大好物なボディだった。
しかも希少(他にはこちらも大好きなデザインのインテグラ程度か?)な「半リトラクタブルライト」(実際にはカバーが開くタイプでライトは可動ではない)。
なによりヤナセで販売する国産車という「レア度」も相まって、販売台数が少なく「他人とかぶりたくない」kAzz にはうってつけだった。
今でも「アレを少しローダウンして…」なんて思う程に好きなデザインである。

ハンドリングに関しては(kAzz は FF)後輪が「ニシボリック・サスペンション」と呼ばれる ISUZU 独自のパッシブ 4WS を搭載していた。
これがなかなか良くて、少し突っ込み気味に交差点などを曲がると、何ともスムースに回転してくれる。
車体が短いこともあるだろうが、ステアリングに連動して動作するタイプのようにリアが不自然に横に振れる感じは無かった。
巷では酷評された文章も多数見られるが、個人的にはクイックに曲がれて楽という感覚だったと思う。

かなりの費用を投じてタイヤ + ホイールとオーディオを組んだ。
これらを取って純正に戻したかったが、時間とか技術とかの問題で断念したのを覚えている。
後に「お前の積んでいたセットを載せた車見たぞ!」と当時のショップ店員に言われた時はショックだった。
下取りには何ら加味してくれないのに、ディーラーとして販促的な使い方して儲けを出しているのがシャクに触る感じだった。

GM が主導した外観が一番の特徴で、前述のライトはその最たる物ではあると思うが、その他にドアノブが不思議な形をしていた。
ドア側は外側から見ると何もなく、リアフェンダー側にくぼみが縦にあり、そのくぼみからドアパネル内側にあるノッチへアクセスし、それを上側に持ち上げるとドアを開くことができる。
ノッチを持ち上げてドア自体を手前に引く感じで、すっきりしたデザインではあるが、知らない人はドアを開けられないので難儀した。

この車は4年半程度で手放した

Citroen ZX

5 ドアハッチバックのクラブ(1.6L 後に 1.8L)とセダンのシュペール(1.9L 後に 2L)、3 ドアのハッチバック・クーペ(1.8L)、ステーションワゴンのブレーク(1.8L)の展開。
このうち、クーペを購入した。
この車は非常にシンプルなデザインであり、極限まで没個性という感じだった。
「この車なに?」と言われることが非常に多かったが、実は外車なんですよ的な「こっそり感」がちょっと嬉しかった。

カラーは当時で個人的な第二候補のグリーン。
夜は黒に見える程の深緑ですごく落ち着いた色だが、実はよく見るとラメが入っている。

この車も非常に気に入っており、すごく愛着がある車だが、とある年末年始明けの出社時にエンジンがかからなくなった。
年末年始休暇の 10 日間運転しなかっただけで、動かなくなってしまったのだ。
JAF のレッカーでディーラー(当時「マツダ・アンフィニ」)に持って行ったが、「これ以上はエンジンを解体するので費用が …」ということで廃車にしてもらった。
「最後の一走り」が出来なかったことが未だに心残りである。

非常に気に入っているのだが、2点だけ問題があった。
これは輸入車故なのだが、ホイールサイズが一般的ではなかったことと、70km/h 以上の速度を出さなければ 4 速に入らないので使いにくい AT だったことだ。

そういえばこの車と家人(この頃は結婚前)のタイヤ & ホイールの 2 セット、鎖でグルグル巻きにしていたのだが盗難にあってしまった。
多分夜中 ~ 明け方の犯行ではないかと思うのだが、非常に悔しい思いをした。

この車は気に入っていたこともあり、9 年強乗った。

HONDA Fit(1.3A)

この頃は家人がそれまで乗っていた TOYOTA CORSA から中古ではあるが、年浅の MAZDA FAMILIA ショートワゴンに乗っていた。
急に車を失った kAzz は当時は自宅警備の家人から、しばらく FAMILIA ショートワゴンを借りた状態になった。

その後なんだかんだで新たに車を迎えることになるが、既に既婚状態だったので kAzz の一存では決められない状況でもあり、家人との相談となった。
当時は原油価格の高騰が始まった頃であり、燃費を選択条件の上位に意識せざるを得ない状況になった。
通常のガソリンエンジンで圧倒的な燃費を誇ったいくつかの候補から、大好きなコンパクトハッチバックのうちでも居住性等に優れた Fit に決めた。

所謂 Fit1 であるが、この車は相当数走っているし、今でも見かけることがある。
kAzz の Fit1 はフルモデルチェンジレベルでは、再後期のモデルであると思う。
この後の Fit2 ~ 3 のデザインは(個人的に)ヒドイと思う … 好みの問題だが。
前身の LOGO を含め落ち着いた良いデザインであると思うし、LOGO よりシャープな感じがして良いと思う。

球数が多い車種で「他人とかぶりたくない」問題はあるものの、価格と走りと居住性(荷室も含め)のバランスが非常に良い車だと思う。
(ちなみに購入したのはこれまた多かったシルバー)
街乗りでは欠点という欠点は無いが、シートの作りがチャッチイという感じはした。
もうひとつ、エンジンの非力が時折気になる場面に遭遇することがある。
Fit は 1.3L と 1.5L があるが、形状やサイズ等から 1.3L で充分だし、燃費的にも 1.3L が魅力的だ。
峠道などを走っている場合など、時折「もう少しパワーがあれば」と思うことがある。
これはシート問題を含め、疲労にも繋がる面なだけに少々残念。
ただ、多くない場面に対しての対価として 1.3L と 1.5L の価格差を容認するかどうかだと思う。

ディーラーのセールでパック販売していたので、バイザーやフロアマット、スタッドレスタイヤなどが付いてお得価格だったと記憶している。
後付けで何かしたということもなく、ノーマルで 8 年半ほど乗り、下回りなどにサビが出てきていたので乗り換える。

MAZDA DEMO XD(FF・シルバー)

Fit の検討時から引き続き(それ以上?)に燃費を考えていた。
Fit の検討時には無かった「クリーンディーゼル」が候補として上がった。
他社も含めいくつか試乗したが、圧倒的なトルクで家人ともに気に入った。
この時点での唯一の問題は価格が他の候補より高いこと。

エコ補助金なども後押ししてくれたこともあるが、家人の許可が出たので(一番下のグレード)購入決定。
1.5L ディーゼルターボで FF の XD、シルバーを購入した。
オプションでフォグを入れた程度で、あとはバイザーやフロアマット程度の「乗りだしキット」的なもの。
後付けで主に社内にカバー的な張り物や置物(ラバーマット)などをした以外は特になにもしていない。

「やっぱりあきらめなきゃ良かった」感が家人含め膨らみ、僅か 1 年半ほどで 4WD に乗り換えることになる。
それもこれも下取りが良いなど、好条件で乗り換えられるという状況だったから。

MAZDA DEMO XD Touring(4WD・赤)

下取りが良かったりと色々で中間グレード(当時)の 4WD のソウル・レッド(押しカラー)。
前車も含め、この車は本当に良い(もちろん、カラー含め)。
Fit はバランス等が良いという感じだが、この車は「運転を楽しむ」面がある。
こういった面はロードスターなどに負けるのは当然だが、価格や使い勝手を考えると相当良いと思う。
当然ではあるがディーゼルを許容できるなら。

個人的に「イマイチ」というのが 2 点。
とにかく収納が無いことと、オプションカラーが修理時に高く付くこと。
後者は選ばなければ良いことなので、前者が問題点かと。
かと言ってダッシュボード上に置けば良いかと言えば、これも斜面 + ラウンドでそれも出来ないので困るのだ。
この点はデミオ(MAZDA2)乗りの多くが言っていること。

細かく社内のチョコチョコとカバー的なものを施した程度で、特に何もしていない。
外回りでは後に付くようになったリアフォグの位置にある赤いレンズを(もちろんフォグ無し)付けた程度。

この車は4年乗った。
財力があれば、残したいというのが本音という程に気に入っている。

特にオチは無いが、今までのまとめでした。

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