あの日を忘れない

東日本大震災の発生後、一ヶ月が経過した。
まだまだ日常を取り戻せていないどころか、安否さえ確認できない行方不明者がいる。
そういう意味では、まだまだなのだが…
自分自身の(通過点としての)一区切りとして、書いておくかと思う。

2011年3月11日14時46分。
三陸沖、深さ約24km、マグニチュード9.0、最大震度7。
記録に残る程、大きな地震が引き金となった震災。

当日の同時刻、kAzzは職場で仕事をしていた。

揺れ方や長さなどから直感的に「これは大きいぞ」と感じた。
ただこの時は、漠然とこれほどの被害が出るとは思っていなかった。
頭の中で「これほど大きく感じるのだから、案外と近いに違いない」と思ったからだ。
いくら大きな地震でも、遠く離れた場合は伝わる揺れが小さくなる。
しかし実際は思いの外距離があり、三陸ではどれほど大きな揺れだったのか…

地震そのものも有史以来のといって良いほどの規模で、大きな被害になったに違いない。
これに加え、津波が大きな被害をもたらした一因となった。
過去に津波に関する警報や注意報がでた場合でも、「そういえば海面が少し高いか?」程度だった。

今回の津波は15mにも及ぶ大きなものだったそうだ。
想像すらできない。
まるで、パニック映画ではないか。
実際に、そんな津波が起こるなんで思いもしなかった。
kAzz自信、津波に対する認識を改めるべきだ。


これほどの大きな震災にも関わらず、冷静かつ素早い行動に対し、各国から驚きの声が挙がった。
多数の尊い命を失った「阪神淡路大震災」の教訓が活きているということもあるだろう。
ある意味、「地震に慣れている」のかもしれない…慣れたりしたくないことでもあるが…

あまりに広範囲で、しかも「これでもか」という程に壊滅的な状況。
正直、どうなってしまうんだろうという心配はある。
ただ、あの戦後の復興を成し遂げ、GDP世界2位までになった国民だ。
きっとなんとかなると思う。

間接的もの、二次被害や三次被害を含めると、国民全員が被災者となることは必死だ。
もちろん、直接一次被害を受けた方々には比べるまでもないが…
でも、そういう気持ちがあれば、だれもが「なんとかしよう」という思うのではないだろうか?
いろいろな思惑はさておき、海外からの支援もある。
信じて、顔を上げて、前を見るしかないから。
「kAzzも微力ながら」と。


さて、最後に…
やはり、原子力発電所(以下、原発)に関して書かねばなるまい。
政治的な事とかはあまり書きたくないので、他の視点から。

まず、当該の原発を建設するにあたり、苦言を呈した人がいたとか。
要するに「ありえない程の災害を想定すべきだ」というものだ。
kAzzは全面的にこの提言に賛同する。
しかしながら「そんな起こるかどうか解らないことには備えられない」ということだったそうだ。
(あくまで未確認の情報ですので、「そういう情報もある」程度に読んでください)
kAzzは、安全の上にも安全にと検討するのが当たり前だと思うが、当時の結論は違ったらしい。

日本の原発は海沿いにあることが多い。
地震が多いのだから、当然ながら津波だって来ないという保証はない。
いや、むしろ「来ないわけがない」。
しかしながら、設計当初はほとんど考慮されなかったという情報もある。
(あくまで未確認の情報ですので、「そういう情報もある」程度に読んでください)
そもそも、お手本にした原発が津波対策ゼロのものだったという情報も。
結果、予備電源となるはずの発電機は津波で、使えない状況に。

原発は如何にメルトダウン等を防ぐか…要するに、制御がキーとなる。
それには、電源は必要不可欠だ。
それが、今回は駄目になってしまい、今回の結果を招く。
さらには、運営側の隠蔽体質(※)が、対処を遅れさせたと思っている。
(※:個人的な思いなので、違っていた申し訳ありません)

どうだろう?これは、もはや人災ではないか?


正直、kAzzは<現時点では>原発には反対だ。
火力発電所と同程度の安定と運営の手軽さが必要だし、使用済み燃料の処理(無害化)が前提だと思う。
こういうことを書くと、タバコの方が有害だとか、自動車事故の方が年間死亡者が多いと言う人がいる。
それは論理のすり替えというものだ。

タバコとの距離1mで、どれくらいの害があるだろうか?
タバコから20km離れた場合は、どれくらいの害があるだろうか?

自動車が事故を起こして、一度に亡くなる人はどれくらいだろうか?
事故現場から20km離れた場所では?

これら2点に対して、プルトニウムなど放射性物質はどうだろうか?
もうね、比べる方がおかしいのですよ。
比べるものじゃないのですよ。

(また、クリーンで低コストなエネルギーなんて嘘ですからね。
建設、燃料の搬入、使用済み燃料の搬入や処理。
全体を考えれば、自ずと答えは出ます。)

まだ制御しきれていないものを、さも何でもないかのように扱えるわけがないのです。
青森にある地層処分施設も然り。
直下でM10などという地震が起きた場合、それはどうなるだろう?

まだ、人類に原発は早いと思っているが、今更どうしようもない。
そもそも、こんな小さい地震の多い島国で、原発を作ること自体に無理があると思う。
だから、速やかに原発を減らし、他の代替えエネルギーの研究をする。
その上で、これまで輸出していた、原発関連をこれに切り替えるべきだろう。

それより当面は、今ここにある問題だ。
現に、住まいや職を失った人が大勢いる。
農業・漁業に従事していた方々は、それこそ死活問題だ。
(上記未確認情報が正しかったとして)
人災なのだから、一刻も早く謝罪などをし、真実を語り、保証を検討すべきだろう。

また長くなってしまったな。
原発問題はkAzzが知っていることが全てではないだろう。
いろいろあるのだろう。
だから、即「やめろ」なんてことはできないのかもしれない。
だが、制御しきれない危険を孕んでいることは事実だし、現にそうなっている。
もう少し、考えてはくれまいか?


あぁ、もう少し明るいことを書こうと思ったのだが…
次のエントリからは、通常運転にしよう!

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