LHA形式存亡の危機か

UNLHA32.DLL(等)の開発者であるMicco氏が開発中止を発表。
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/incidents/2010/inci1006.htm
さらには、LHA形式の利用中止まで呼びかけている。

経緯は
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/notes/headerBOF.htm
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/notes/ann.htm
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/vul/2010/mhvi20100425.htm
あたりにあるんで、ココでは割愛。

さて、どうしたものか…
kAzzは個人的に意志を持って意図的にLHA形式を愛用してきた。
もちろん、外に出す(誰かに渡す)場合はZIP形式を用いる。
しかしながら、個人的に保存しておくなどの用途にはLHA形式だったのだ。
この膨大なLHA形式ファイル(本当に膨大)はどうしましょ?
今更、解凍してZIP形式にするなんてイヤな量ですよ。

氏の中止経緯は上記の通り。
警告出す→無視→危ないから使われたくない→中止。
そんな流れだろう。
ZIP形式などは同様の問題で対応されるも、LHA形式はスルー。
全てを拾っていたらキリが無いとは思うが、スルーはいかがなものか?

中止の主な理由は上記の通り、危ないから。
でも、それだけだろうか?
・利用者が少ないなら、開発する必要がない
・利用者が少ないから、モチベーションが低下
・無視されるようなものに力を注いできたのか?という思い
そんなものも有るんじゃないだろうか?
あくまで想像だけど。

氏の「危ないから中止」ってのは、本当だと思うし、すばらしい理念だ。
コレの点に関して、疑っていないし、賞賛されるべきことだとも思う。
しかし、スルーされた時の虚脱感ってのは、想像するに余りある。
こうして有益なソフトウエアが、またひとつ消えるのもはもったいないことだ。

こういうことの積み重ねが、フリーソフト(オープンソース)の開発者に対し、モチベーションを下げていくだろう。
そして、ソフトウェア界全体の損失に繋がっていく。
「報われない感」はどんな分野においても、パワーとそぎ落とす。

開発者だけでない。
ソフトウェアに限らず、モノを作る人達には、対岸に使う人が必ずいる。
我々利用者(ユーザー)だ。
巡り廻って、利用者が不便な思いなど、不利益を被るのだ。

kAzzには引き続き開発を引き受ける技量が無いので、残念だが…
なんとかならないもんですかね?
せっかく、善意を行った開発や警告なんだから。
利用者もなんとかしなければと思う。
そういう一環で、このエントリを書いている。
kAzzにはそれぐらいしかできないから。

  • kAzzさまのコメント [2010/06/08 10:09]

    自己レス:
    Windows7は、標準で解凍だけ出来るらしい

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