ベースアンプRoland「MICRO CUBE BASS RX」を買った

ベースアンプが無かった。
でもって、財務大臣のお許しがあったので、購入。
比較検討は、所謂ヘッドフォンアンプ(プリアンプを含む)、ヘッドフォン出力があるマルチエフェクター。

それぞれに一長一短がある。
ヘッドフォンアンプはスピーカーで聴くことができないが、コンパクトで同価格ならスピーカー内蔵ものより性能が良い。
マルチエフェクターもスピーカーで聴くことができないが、今後エフェクターとして活用できる余地がある。
イロイロ考えたが、やはりスピーカーで聴くことができるというのが先決だろうという結論。

Output:2.5W + 2.5W(10cm × 4 Speakers)、Rec./Phone Out × 1
Input:-10dBu(AUX-IN/Stereo:-10dBu、AUX-IN/Monaural:-10dBu)、Foot-SW. IN、AC-IN
Control:POWER、TUNER、COMPRESSOR(ON/OFF)、GAIN、VOLUME、EQ(Bass/Middle/Treble)、
Amp.Type SW.(OCTAVE BASS/SUPER FLAT/FLIP TOP/BMAN/BASS 360/SESSION/CONCERT 810/MIC)、
EFX(CHORUS/FLANGER/T-WAH)、DERAY/REVERB、
RHYTHM START/STOP、RHYTHM TEMP TAP、PATTERN(METRONOME/ROCK1/ROCK2/BLUES/COUNTRY/R&B/BALLAD/JAZZ/FUNK/LATIN/DANCE)、RHYTHM VARIATION SW.、RHYTHM VOLUME
Power:DC9V(AC adapter or AA type alkaline batteries × 6)、186mA
Included:AC adapter、Strap
Size:W296mm×D207mm×H294mm、6.8Kg

Roland MICRO CUBE BASS RXにした理由は…

  1. 電池駆動(単三6本だけど)が可能
  2. コンプと空間系エフェクター2系統が有ること
  3. COSMによるアンプシミュレーターが有ること
  4. 安価
  5. コンパクト&軽量
  6. その他の機能(チューナー、リズムボックス)

ということ。

まずは、見た目。
200905040101
いかにも機械ですって感じは嫌いではない。
が、若干安っぽい気もする。
10cm×4のスピーカーレイアウトで、出力は2.5W+2.5W。

コントロール部分。
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左側。
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でもって、右側。
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ここで、コントロール部分を簡単に。
上段左から…

●3バンドEQ
割とはっきりとした変化が判る。
kAzzの耳では「どのあたり」とは言えないが、MIDは若干高めの周波数?
ただ、Bassのブーストは弱いかもしれない。

●空間FX1
コーラス、フランジャー、T-WAHが1つのボリュームつまみにアサインされている。
LINE6などによくみられるタイプ。
OFFからつまみを回し始めると、最初の1/3がコーラス、中間1/3がフランジャー、最後の1/3がT-WAHの強弱になる。
コーラスは同社のエフェクターらしい「ならでは」の音でちょっとニヤリ。
コーラスとフランジャーは、エグイところまでかかるが、T-WAHは割とあっさり目。
もっとも、かけっぱなしならこの程度までが妥当かも。

●空間FX2
こちらはディレイとステレオリバーブ。
リバーブはかけ始めから「かかってます」って感じがするが、後半はリニアに強くならない気がする。
ディレイは本当に極あっさりの薄味。

●リズムマシーン
左上がスタート&ストップで、その下がテンポ用のTAPスイッチ。
TAPを押すことで、リズムのテンポを決められる。
要は、4/4の四分音符のタイミングでタップすると、そのタイミングがテンポになる。
リズムパターンはメトロノーム、ROCK1、ROCK2、BLUES、COUNTRY、R&B、BALLAD、JAZZ、FUNK、LATIN、DANCEの計11種。
各リズムには3種のバリエーションがあり、リズム選択ノブの上部にあるボタンで切り替わる。
バリエーションごとに、横のLEDが緑・赤・消灯と切り替わる。
リズムマシーンのボリュームもコントロール可能(後述)。

続いて下段左から…

●インプット
定格入力レベルは1kHzで、-10dBu。

●TUNER
白い丸い部分がボタン兼LED。
ボタンを押すことでLEDが光り、チューナーモードとなり、出力はミュートされる。
(出力がTUNERに切り替わるので、スピーカーからもヘッドフォンからも音は出ない)
チューニングは上部にある3LEDで行われる。
左の赤が光ると低い、右の赤が光ると高い、中央の緑が光るとOK。
チューニング時は、右にあるアンプシミュレーター切り替えノブにて音(弦)ごとに切り替え。
もっとも、ボタンの長押しでオートチューナーになるケドね。

●COMP
コンプレッサーのスイッチ。
押下(押し込まれた)状態で、コンプレッサーがONとなる。
このような形状の場合、かけっぱなし(または全くかけない)が使い方として妥当だと思う。
しかしながら、割と「かかってます!」と主張する感じ。
もう少しだけ、かかり方が弱いと嬉しいかな。
強弱やパラメータ等の設定は一切無い。

●COSM AMPLIFIER
アンプシミュレーター。

  • OCTAVE BASS:1オクターブ下を追加する(和音には未対応)
  • SUPER FLAT:広いレンジ特性のオリジナルで、オールマイティ(エレアコ向き)
  • FLIP TOP:Ampeg B-15(15×1)
  • B MAN:Fender Bassman100(12×4)
  • BASS 360:acoustic 360(18×1)
  • SESSION:SWR SM-400+Goliath(10×4)+BigBen(18×1)
  • CONCERT 810:Ampeg SVT+810E(10×8)
  • MIC:マイク接続時専用(ダイナミックマイクのみ)

個人的にはSESSIONかCONCERTあたりが好き。

●GAIN&VOLUME
後述

●POWER
スイッチとLED。

リアパネル。
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左にACアダプタの端子があり、ケーブルを引っかける仕組みがあるので、誤抜け防止になる。
もちろん、アース端子も有り。
丁度ロゴの「BASS」の「B」下にあるのが、電池BOX。
「RX」の「X」下にあるのが、ノートパソコンなどにある盗難防止用のロック穴。

リア右上の端子部分。
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左からリズムマシーン用のFOOT SW.用、REC/PHONEのOUTPUT、外部入力。
外部入力はミニプラグ・ステレオタイプとフォーンジャックのモノラルタイプの2系統。

でもって、「付属品その1」のストラップ。
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写真等では硬い物を想像していたが、本当にストラップタイプのもの。
本体との接続部分も、ギター/ベースのストラップピンと同様のもの。
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これ、写真などではハンドルに見えたのだけど…
長さもこの写真の状態で、のばすことはできない。
でも、何故かパッドが中央にある。
非常に持ちにくいです!
肩に掛けられる長さがあるワケじゃないのに…

「付属品その2」のACアダプタ。
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サイズ的には極々、一般的なもの。
通電のLED付き。
また、最近のノートPCなどに多い、BOXからコンセントプラグマでのケーブルが短いタイプ。

で…実は、まだちゃんと音を出してませぬ。
夜遅くに極、短い時間にちょっとずつ触っている程度。
なので、ヘッドフォンも同時に購入。
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何が良いか判らないので、某店で最近割と出ていると云われたDENONのAH-D501
本体のケーブル長さが1.3m、延長(付属)が1.7m。
これ、逆にして欲しかったな…できれば、本体2mで延長を1mとかね。
でモノ的には…

  • インピーダンス:28Ω
  • 感度:103dB/mW
  • 最大入力:1,000mW
  • 再生周波数:10~24,000Hz

で、主観的な感想。
リズムマシーンのボリュームは独立なのに驚いた。
マスターのボリュームはあくまで、INPUTに対しての制御のみ。
マニュアルのブロック図を見ると、

INPUT→(TUNERへの分岐)→COMP→FX1→COSM→FX2→VOL→出力側へ

となり、その後にAUX INとリズムマシーンが接続される。
つまり、AUX INとリズムに対しては、別制御となる。
結果として、AUX INはそれ自体のVOLで調整する必要があり、本体のボリュームを落としても、AUX INやリズムマシーンの音は消えないことになる。
マスターVOLのような、全体のVOLをコントロールするものが欲しいかな。
※出力側は、POW-AMPとキャビネット&スピーカーシステムシミュレーター(外部出力用)に分岐

ちなみに、上記の「COSM」はGAIN→EQの順で繋がれている。
要するにアンプシミュレータの一部としてGAINとEQが動作していることになる。
…と、ここでGAINのコト。
シミュレートするアンプにもよると思うが、GAINを上げても思ったように歪まない。
歪みまでシミュレートするのは(つまり二段階に動作)難しいからかな?

あぁ、あと2系統のFXがアンプシミュレータの前後にあることがミソなのかな?
組み替えができるワケじゃないので、比較できないのでよくわからん。

まぁ、総じて…
この機能で(かつポータブル=電池駆動可能で)この価格で出しているのだから、概ね満足な商品だろう。
さらに、このサイズでこれくらいの音が出れば御の字だろう。
というか、この手の商品は、ある程度の音が出ることが重要で、音質に関して追求するものでは無いだろうしね。
ただ、若干気になるのは、エフェクター類が最弱状態でも、音質に変化があり「機械で演算した加工品です」的な味付けになること。
そうだなぁ…根拠は無いけど…83点!

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