楽器との出会い

音楽の入り口がテクノ(YMO)だったkAzz少年。
当然のようにシンセサイザーに興味を持つ。
「楽器をやってみたい」
そういう思いがその頃にはあった。
しかしながら、当時のシンセサイザーは高価で、中学生に手の届くものではない。
イチ小市民のkAzz家の財政もそれを許してくれるものではなかった。

シンセサイザーという魔法の箱そのものにも魅力は感じていただろうが、「音楽をやってみたい」という気持ちがあったのだろう。
今でも思うのは、イベント(フェスなど)の最後に出演者全員がステージに上がり、スタンダードなナンバーを楽しそうに演奏している時、「あの場に立ちたい」ということ。

今思えば、「音楽をやってみたい」という気持ちは、平たく言ってしまえば「バンドやりたい」ということなのだろう。

中学3年の夏。
同級生が夏休みを利用して、バイトをした結果、ギターを手に入れる。
始めて見るエレキギターに感動したものだ。
羨ましくて、なけなしのお金をかき集めて、激安の通販ギターをkAzzも購入する。
がしかし…まったく弾けないのだ。
もっとも、何も見ずに、誰にも教わらずになんてムリな話しだった。
始めて買った(学校のリコーダー等を除く)楽器なのだが弾けない。
向いてないのだろう(今でも、そう思う)…そんな中3の秋。

冬頃になると、バンドを始める計画が現実味を帯びてくる。
「じゃぁ、入学祝いで買ってもらうってことで!」
なんて、取らぬ狸の皮算用とはこのこと。
約束だけは子供達でしてしまう…払うのは親なのだけれど。

高校入学祝いかどうか…兎にも角にも、ベースを手にいることになる。
時期的には1984年3月、中学から高校に上がる春休み。
ちゃんとした楽器(?)。
当時、市内にあった楽器店で購入したベース。
本当に嬉しかったな。
既にミュージシャンになった気分だったんだろうと思う。

そして、前出のギター購入者を含め、ギター×2、ベース、キーボード、ドラム、ボーカルの6人バンドが結成される。
このバンドでは、同年(1984年)に地元夏祭りでのロックコンサートに出場した。
高校に入り、改めて高校の仲間と組んだバンドでは、地元ライブハウスも経験した。
(地元ライブハウスは苦い想い出です…基本が無いからな…この話しはまだ封印)
高校1年~2年はバンド漬けの生活。

思い出したことがある。
まだ、ベースを買うと決めたものの、入手する前のコト。
リードギターと二人でサイドギターの家に遊びに行った。
サイドギターの家にはアコギがあり、リードキターは自分のギター持参。
残るはkAzzのベース。
偶然にも、2軒先の年上の女性がベースを持っていて、快く(アンプと共に)貸してくれた。
(今思えば…メーカーなどは不明だが、赤いジャズベだったな)

経緯は忘れてしまったが、当時流行っていたALFEE(現、THE ALFEE)の「星空のディスタンス」をやってみることに。
イントロのギターリフが印象的な曲だ。
kAzzは弾けないなりに、曲の最後まで(なんとなくで)音を出してみた。
何故、音を出せたのか…見よう見まねとはこのこと。

でも、始めて3人で音をだした時の興奮は、今でも覚えている。
鳥肌モノだった。
バンドの楽しさ…その入り口をチラ見程度、見た瞬間だったのかもしれない。

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