2007年10月28日

日本語吹き替えに専門家のチェックは必要では?

先日、某TVドラマを見ていた時のこと。
このドラマはアメリカで放送されていたものの吹き替え。
ドラマ自体は警察モノなんだけど、時々医療用語が出てくる。
kAzz自身はそんなに詳しくないのだが、一緒に見ていた者には若干の知識があった。
そこで出てきたセリフが「エンカショウガイ」だ。
多分「エンカ」と「ショウガイ」に分けられ、後者は「障害」だろう。
ここですかさず一緒に見ていた人間が言った。
 「嚥下障害」じゃないの? なに?「エンカショウガイ」って!
(kAzzは…当然ギャグだが…「演歌障害」を想像し「ロックとかポップスとかしか歌えないんじゃね?」と言ったコトは内緒だ)
調べて貰えれば解るが、「えんしょうがい」と言って、一般にものが飲み込みにくい状態のことである。
専門家という訳ではない人間が指摘したのだから…

また別のドラマでは…(コレも警察もの)
携帯電話を調べていて、中にあるメモリーにデータが有るかもしれないという状況。
ここで放ったセリフが、「イチメガヘルツノメモリー」だ。
解りやすく書くならば、「1MHzのメモリー」ということだろう。
さて、問題はもはや「専門家の知識」が必要なレベルではないということ。
だれでも携帯(デジカメでも良い)を購入すべくショップに行くと、メモリーを進められる。
そして、容量の話になるワケだ。
kAzzもそうだが、こういう場合「1メガ(1M)」などと表現する。
ハードディスクの容量などは「320ギガ(320G)」などと表現する。
そう、単位を言わないのだ。(この場合はバイト(B)かな)
ここからは想像だが、オリジナルのセリフは「1Mのメモリー」だったのだろう。
翻訳する人が「メガ」と聞いて、ラジオなどの周波数である「Hz(ヘルツ)」しか思い当たらなかった。
だからセリフとして「1MHzのメモリー」なんてことになったのだろう。
(翻訳する人も単位を入れず、監督や演者がその場で入れたのかも)

一度読むなり、聞くなりすることで、直ぐに解るはず。
「MHz」の件なんか、「専門知識」なんてレベルでさえない、もはや一般的な言葉だ。
シリアスなシーンなどでは、気分が台無しになってしまうので、もう少しだけチェックして欲しいものだ。